Apple信者がAirPods Maxを本音レビュー
12月8日にプレスリリースで発表され、日本では12月18日より発売が開始されたAirPods Max。
無事、発売日にシルバーを購入することができたのでレビューしたいと思います。
初期設定について
本体を開封し、iPhoneに近づけると下のようなポップアップが現れます。
この辺りは他のAirPods系とかAppleのチップが載ったBeatsのイヤホン、ヘッドホンと同じです。ボタンをポチポチ押していくと自動的にペアリング完了です。
その後簡単な説明画面が現れます。あと、空間オーディオをオンにするかどうかとか。
初期設定については非常に簡単です。
私はAirPodsを所有しているので、「あー、いつものやつね」という感覚で設定できましたが、初めてApple製のミュージックアクセサリを使用する方でも簡単に設定できるはずです。
音質について
『原音に忠実なサウンド』とApple公式が謳っているので音質は気になるところです。
Apple製のチップを載せているBeatsのヘッドホンはかなり低音よりだったので期待したいところです。
音の良い悪いは主観によるので、あくまで私一個人の感想と捉えてください。
ノイズキャンセリングモードでMacと接続し、ALAC形式の音源を試聴しました。
音の解像度、音の分離感は良いと思います。
ただ、一つ一つの音がざらついている印象を受けました。
特に気になったのがドラムのハイハットの音。高音がキレイに出ていない印象を受けました。
正直、「7万円近く出してこの音質か…」と残念に思いました。
Beatsよりは原音に忠実と言える音作りだと思いますが、音質に対して過度な期待はしないほうが良いです。
※Lightning - 3.5mmオーディオケーブルを使用してBluetooth接続でなければまた違った音質になるのかもしれません。
良いところ
デザインは流石のAppleと言った感じです。
シンプルで高級感があり、質実剛健といった印象です。
このヒンジの部分は頭の形状に合わせて動くようになっているのですが、頑丈そうなので普通に扱っていれば壊れる心配はないと思います。
バンドはこのように頭の大きさに合わせて伸縮できますが、ガタつきが一切なく、固さも良いです。すごく精度が高く作られていることがうかがえます。無段階調整可能なので、いろんな方の頭にフィットしそうです。
音楽の再生・停止・スキップ等はこのデジタルクラウンで行います。音量調節やSiriの起動も兼ねています。この機構はApple Watchでお馴染みですね。ヘッドホン使用中は手探りで使用することになりますが、扱いやすいかと思います。
イヤーカップはマグネットでくっついています。イヤーカップはヘッドホンを使用している中で真っ先に壊れる(破れる)部分だと思うので、ここが簡単に交換できるのは良いですね。マグネットでくっついていますが、ガタつきは一切ありません。ここの部分の寸法精度も良いです。
悪いところ
ヘッドホンをケースから取り出す際ですが…
こういう姿勢から、、、
こうなります。
何が言いたいかというと、ヘッドホンをケースから取り出す際、毎回必ずヘッドホンの側面同士がぶつかるのです。しかも、ヘッドホンは金属製なので「カツン!」と良い音を出します。
これが毎回発生するかと思うと、せっかく良いデザインのヘッドホンが傷付かないか気が気じゃありません。しかも取り出す際に毎回「カツンカツン」鳴ると正直ストレスです。普段使いする気になれません。
また真っ先にネットで叩かれていた、このケースの構造。
AirPods Maxのデザイナーのインタビューを要約すると、下記のような感じです。
『ほとんどのヘッドホンのケースは大きくて取り扱いに困る。なのでバッグへの収納効率を考えて設計した』
『ヘッドバンドは露出した状態だが、丈夫に作ってあるから覆う必要はない』
『バンドを露出したおかげでカバンから楽に取り出せる』
【独占】デザインチームが語るアップルの新たなヘッドホン《AirPods Max》。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
ただ単に奇を衒ってデザイナーが設計したケースを強引に理由を付けて採用したようにしか思えないのですが…
ヘッドホンのケースへの収納もいまいちスムーズにいかないし。
普通にハードケースの方が良かったのでは?
でもあれか、ヘッドホンをこれ以上折り畳める機構にできなかったから、こういうケースになったのか。このヘッドホンの形状でハードケースを採用したらそれこそ取り扱いに困るし。
まとめ
個人的にApple製のヘッドホンにはすごく期待していました。
Apple製のチップが載った原音に忠実なヘッドホンが出れば即購入しようと思っていました。
しかし、実際に使用してみると期待したほど革新的な製品ではないと感じました。私の期待が大きすぎたのもあります。
またLightningケーブル採用なのも少し残念です。
ケースの形状や、音質も含めてまだ発展途上かなという感じです。
ただ、これからの進化が期待できる製品でもあります。