ピュアオーディオへの回帰(?)〜やっぱりあなたが好き〜
一度離れることで良さを実感することってよくあると思います。
以前私はピュアオーディオにハマっていました。
PioneerやTechnicsのアンプ。スピーカーはFOSTEXのものを使用していました。途中、CDプレーヤーやネットワークオーディオプレーヤーなんかも導入したりして、色々遊んでいました。
音質は個人的に全く不満は無し。
しかし、ある時にオーディオの環境を見直したくなる出来事がありました。
それはAirPlay2の発表です。
私はもともとApple好きということもあり、AirPlay2の発表は当時は胸が踊るものでした。
AirPlayとはiPhoneやMac、PCから音声(時には動画も)をCDと同等の音質でストリーミングする技術です。簡単に言えば、対応のスピーカーやAVアンプからiPhone等々の音楽を鳴らせるわけです。
そして旧AirPlayからAirPlay2への進化点としては、下記が挙げられます。
- マルチルーム再生
- 曲が始まるまでの時間が短縮(旧AirPlayでは再生開始ボタンを押してから3~4秒待たされる感じがありました。)
- 曲をシークした時の時間が短縮
- 動画の場合、音楽と動画の同期精度が向上
ざっくりとこんな感じです。
特に私は2番と3番の進化点に目をつけました。
AirPlayはもともとCD音質同等の品質でストリーミングできるのでアンプ等々を揃えなくても、AirPlay2対応のスピーカーさえあれば自分の納得がいくオーディオ環境が構築できるのではないかと考えました。
ピュアオーディオは機材が色々ある分、音楽を聴き始めるまでに準備が必要です。とは言っても電源を入れるとかその程度ですが。
しかし、AirPlay2の環境だとiPhone等から音楽を再生すれば自動的にスピーカーから曲が鳴り、再生を止めれば(そのスピーカーに自動スタンバイ機能があれば)勝手にスタンバイになってくれるわけです。例えば、『外出先から音楽を聴きながら帰ってきて、そのままシームレスに自分の家のオーディオから音楽を再生できる』と言ったちょっとスマートな音楽体験ができます。
そして実際に私はAirPlay2に対応したスピーカー『Sonos Play:5』を購入しました。
しかし、『Sonos Play:5』がもたらしてくれたオーディオ体験は私が期待したものとは少し違いました。
その後色々試行錯誤してもうまくいかず…
www.notmediocre.net www.notmediocre.net
昔のピュアオーディオの体験が改めて良かったなあと実感しました。
何故なら、音楽が”安定して良い音”で鳴ってくれるからです。
もう、この一言に尽きます。
無線技術やネットワーク技術というものはその家庭の電波状況により大きく左右される部分があり、一概に一定の品質を提供してくれないのだと今回深く痛感しました。
これはいよいよピュアオーディオへの回帰かと思い、先週末にアキバヨドバシに出向きいくつかオーディオの試聴をしてきました。
お目当のプリメインアンプは既に決めていたので、スピーカーを変える形で試聴しました。
試聴に使用したプリメインアンプは、DENONのPMA-2500NEです。
試聴に使用したスピーカーは下記の通りです。
- DALI RUBICON 2
- DALI OBERON 3
- JBL 4312MII
- FOSTEX GX100BJ
DALIについては店員さんに相談し、ロックを主に聴くということで提案していただきました。
JBLは今まで聴いたことがなかったので興味本位で。
FOSTEXは以前使用していたのが同社の別製品だったので再度音を確認したくて聴いてみました。
DALIのスピーカーの印象としては低音の押し出し感もありつつ、高音もきめ細かく鳴らしてくれる。そんなイメージでした。
JBLは音が全体的に丸まった感じでした。悪く言えば、繊細さがない音。店員さんがJBLのスピーカーは「音量を大きくして聴くもの」と言っていたのが頷けました。
FOSTEXは高音から低音まで均一に鳴らしてくる。すごく優等生だけど面白みのない音というイメージです。店員さん曰く「FOSTEXは面で音が来るのでスピーカーの前に常にリスニングポジションを置けるのなら良い」ということでした。
個人的にはDALIのスピーカーが一番好みの音質でした。今まで聴いたことのないメーカーだったので今回試聴できて良かったです。